アクトスピアでは、作品を作る際に起こるハラスメントを防止する為、以下の具体策を設定致します
具体策(2023年1月19日時点)
映像・舞台共通
応募しても辞退可能
台本や企画書、契約書などは公に公開する事が難しい物ですので、募集要項では一部のみを開示しています。
一次審査合格者に「台本と企画書」を開示。二次審査合格者に「契約書」を開示致します。その内容を見て納得して頂けた方と一緒に作品を届けたいと思っていますので、台本や契約書の内容に納得出来ない場合は辞退する事も可能です。メール等でご連絡ください。
※オーディションを開催する段階で、企画書と台本初稿は完成している状態を徹底します
※質問等は随時受け付けております
台本に説明文の記載
台本に「台詞」と「ト書き」だけでなく、最低限の動きや役の心情を記載しています。これは、作品制作の時間を短縮する目的と認識の違いによる衝突を避ける事を目的としています。
しかし、台本に書かれている説明が絶対の正解という訳ではありません。演じる役者さんが変われば、動きや感じる事が異なります。極力役者さんの演技プランを尊重した演出を心掛けます。
個別での稽古(演技リハーサル)は行いません
性別に関わらず、原則二人きりでの稽古・リハーサルは行いません。
欠席者等の関係でどうしてもその状況になってしまう場合は、役者さんの了承を得てから行う。zoomでの稽古の実施。稽古の中止を検討します。
稽古(演技リハーサル)風景を撮影します
役者さんが自分のお芝居を振り返れる環境を作る為に、稽古風景の一部を記録致します。
気になる部分があれば、その場で確認出来る時間を設けます。
※記録した映像は宣伝にも一部使用致します。
長所を伸ばす演出を心掛けます
出来ない所を直すよりも、その役者さんの光っている部分を伸ばした方が、良い作品が出来ると考えています。
決して、恐怖による成長を正解としない演出を心掛けます。中には、追い詰められた方が成長する役者さんもいると思います。しかし、恐怖による演出は、役者さんの演技プランを潰し、本番での失敗を招きやすくするのではと私は考えております。
グループラインについて
グループラインではキャストが発言する事を原則禁止にしています。重要事項が流れてしまう事とグループラインを使用した宣伝や布教活動を防止する為です。
どうしてもの場合は、清原まで個人ラインにて連絡をください。必要性を判断した上で、グループラインでの発言を許可致します。
キャスト間で個人ラインのやり取りをする場合は、稽古時に直接相手に許可を取ってからにしてください。相手の迷惑になるような行為はご遠慮ください。
※例外の場合は、オーディションの段階で、募集要項等に記載致します。
暴力と暴言は致しません
暴力=暴行罪と傷害罪 暴言=名誉棄損罪と侮辱罪であるという認識と共に、演技に関係ない部分でのこれらの行為に関しては、演出家、キャストなど立場関係なく、関係者全員が行わない事を徹底致します。
※台本の台詞や、アクションシーンでの故意ではない間違い(度合いによります)などは演技に関係のある部分とみなします
映像作品制作の場合
撮影時に女性スタッフをなるべく常駐
どの現場でも、清原の他に女性スタッフさんを一名雇用してなるべく常駐して頂きます。清原に相談しづらい内容の質問は全て、女性スタッフさん(以下女性スタッフと記載)に対応して頂きます。
撮影時に二人きりになる状況が原則無いように致します。
※撮影場所の都合などで、二人きりになる場合は事前に役者さんへの確認、許可取りを致します。
性的な描写の撮影について
監督・カメラマンを兼任する清原と女性スタッフ一名(カメラマンが別でいる場合はその方も)など出来る限り最少人数で撮影を行います。
なるべく、台本上にアングルや衣装、動きなどの詳細を記載致します。
リハーサルを行う前に、最終的な「OKの内容」と「NGの内容」を相談して、どう撮影するのかを慎重に決めます。その時も、女性スタッフに常駐して頂きます。
リハーサルでは、最小限の接触にとどめ、本番もなるべく最少回数での撮影終了を目指します。
※この辺りの事も含めた撮影方針を役者の方と相談して、要望をお聞きします。(例)本番の回数を少なくしたいから、リハーサルを長めにして欲しいなど
オーディション時に関して
オーディションなどで、性的な描写を実技審査としてやって頂く事はありません。
演技リハーサルに関して
撮影本番での時間短縮を目的とした演技リハーサルを事前に数回行います。役に対しての認識の違いを修正したり、理解度を深めたりする時間にします。
役者さん側に不安な部分があれば、そのシーンを優先的に行います
撮影時間の延長等について
基本的には香盤通りの時間で撮影を行います。万が一足りなくなってしまった場合は、延長や追加撮影がなぜ必要なのかや予想撮影時間などを提示した上で必ず相談致します。
舞台の演出について
ハラスメント防止では無いかもしれませんが、演出方法の認識の違いによって、ハラスメントが起こる可能性もございますので、演出時に心掛けている事を記載します。
今までの演出時に心掛けていた事ですので、これから公演を重ねる毎に変化していくと思います
基本的には交通整理
台詞の言い方や動き方などを直接指示する事は極力無いようにします(※台本に書いてある立ち位置などの決まり事はその限りではないです)「ここで、こんな風に台詞を言ってください」や「この台詞を言いながらそっちに動いてください」などの指示はほとんど出しません。時間が迫っていた時ぐらいです。基本的には役者の皆様に自由(台本を読み取って)に動いて頂きます。その中で、お客様が見にくいと思う部分や見ていて違和感を感じた部分を修正していくという演出方法です
以下に記載する内容は、修正時に必要になるものです。必ずしも考えなくてはいけない項目ではないと思っています。考えておけば困らない、本番時のミスが減る可能性が高いといった感じかと
「もし」を追求する
もし、演じる役者さんがその役と同じ状況になったらどうするのかという所から答えを導きます(※精神的に苦痛を伴う場合は、他の方法に切り替えます)
役の目的を明確にする
人間の動きや発言には必ず目的があると思っています。作品を通しての目的だけでなく、一つの台詞、一つの動きにも目的はあるはずです。(※役の目的ですので、完璧な芝居をしたいとか、客席にアピールしたいとかではありません)その役が何を目的にしてるのかを質問する場合がございます。難しい場合は一緒に考えます
癖をなくす
役柄ではなく、役者自身の癖が出てしまう場合は、その都度指摘をします。意識をしなければ直らないものだと思いますので、しかし、それによってお芝居のリズムが崩れてしまう場合は、癖の修正を諦めて、役の癖に出来るようにするか、他の部分を修正致します
出来れば、癖が無い方が良いです。役柄と合っていない場合、結構目立ってしまう恐れがあるからです
本番と同じような稽古
稽古から本番を意識して行います。「立ち稽古で台本を持たない」や「衣装を早い段階から着用する」などを行います。本番期間中でも、稽古時と同じアップを行ったり、その人独自の集中方法など稽古の時から行っていた事を実行する事を推奨します
現在進行中のオーディション
現在はオーディションを開催していません
終わりに
ハラスメント=人を困らせること。いやがらせ
基準が曖昧な為、防止するのが非常に難しい問題だと思います。良くない事ではありますが、解決策や共通の基準を設けなければ、表現の可能性を狭めてしまったり、他人に迷惑をかける行為を見逃す事に繋がりかねません。
その為、アクトスピアでは、清原個人がその時点で必要だと判断した事を記載しております。足りない部分もあるかと思いますので、随時加筆修正はしていきます。
アクトスピアでは、参加したキャストさんが嫌な思いをする事なく(お芝居の感情は別です)より良い作品を届けたいと考えています
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